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キャリアデザイン特別授業「プロフェッションズの先輩に聞く」 vol.2「食のプロフェッショナルを目指すということ」

2020年06月29日

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※2020年2月17日(月)に行われたキャリアデザイン特別授業のご報告ですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により公開が遅れております。

「プロフェッショナルって何だろう?」

“Professional―プロフェッショナル”とは、職業的な技に優れ、高い能力を持ち、確かな仕事をする人という意味を持ちます。“一流”と呼ばれることもあれば、“その分野の専門家”や“立派な職業倫理感を持つ人”というニュアンスで使われることも。

「自分は、どのようなプロフェッショナルを目指しているのだろう?」 社会に出た先輩たちも、そう自らに問いかけ続けているようです。

ひときわ真剣な表情で、学生と一緒に「プロとは何か」という問いに向き合っていたのは、挫折を何度も経験してから一流の道を歩んでいる武さん。

「10年後、20年後に、自分が本当にプロになれているかなんて、全く想像がつかないはず。それよりも、まず目の前にあることを地道に積み重ねよう。まずは身近な目標を立てて、一つ一つ乗り越えていった先に、なりたい自分の姿が徐々に浮かび上がってきます

「プロとして何よりも大切なのは、体調管理」と話すのは、現在「アトリエうかい」でパティシエの一人として働いている山本さん。

「自分が休んでも代わりに誰かいるのではなく、一つの現場を複数人で回しているからこそ、自分の動きに責任が生まれると思います。たとえ風邪を引いてもちゃんとリカバリーできるようにしておくのがプロの条件の一つ。でなければ、現場を管理することもできません」

学生たちからも、「求められている役割や仕事のクオリティを、自分がどんな状態のときでも保ち続けることができるのが、プロなのかも?」という気づきの声が上がります。

「プロって何だろう、そう言われると難しいよね」と笑うのは、自分のお店「やきがしやSUSUCRE」を営んでいる下永さん。

「きっと、ここにいるみんなが持っている、お菓子が好き、作るのが好き、という気持ちを持ち続けてほしい。将来の選択肢は、企業に就職してメニュー開発するとか、お菓子屋さんで働くことだけじゃなくて、それこそ人の数だけあります。エコール辻で経験したことは、どんな形であっても人生で必ず活きてきます。自分が本気になって何を続けていくか、ということ。それだけだと思いますよ

下永さんは、自分のお店を立ち上げる当初のことを振り返ります。

「私は、自分でお菓子屋さんをやろうと決めてから、勤めていたお店を辞めて1年間アルバイトを掛け持ちしながら、開業資金の100万円を貯めたんです。パティシエの世界の中にいるだけでは出会えなかったような人のつながりができて、世界が広がったし、“お店を持ちたい”という目標を話すと応援もしてもらえて、自分の力では見つけられなかった開業支援制度も教えてもらえて。幅広い人とのつながりに、本当に救われました」

一度はパティシエの道を諦め、しばらくエコール辻の事務職員として働いてから再びパティシエとしての道を歩み始めた山本さんは、「自分には、この道しかない」のではなく「たくさんの選択肢がある」ことを知ってほしいと話します。

「最初に働いたお店で、上司と折が合わなくて、自分はプロになれない、ダメなんだと思い込んでしまいました。でも、それは私が前の上司と合わなかっただけで、世の中にはいろんな人がいる。そう思えたのは冷却期間を持てたから。それから今のお店の上司が認めてくれて、自分を取り戻すことができたんです」

プロフェッショナルを目指す道だからこそ、つまずいたり転んだり、時には人と衝突することもある。誰もが本気で向き合う世界だからこそ、多くの人が憧れ、その道は厳しくもやりがいを持てる人生に続いているのかもしれません。

→vol.3「なりたい自分を描きだす」へ続く

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