【キャリアセンターより新型コロナ禍における就職活動状況説明】
【キャリアセンターより新型コロナ禍における就職活動状況説明】
新しい年になっても、新型コロナウィルスの猛威が収まらず、東京はじめ1都3県には緊急事態宣言が発出され、さらに大阪府を含めた7府県にも追加適用されました。
この未曽有のコロナ禍において、飲食業界も大きな影響を受けています。そのため、飲食業界への就職活動について、不安をお感じになっている方もいらっしゃるかと存じます。
少しでもその不安を解消できるよう、キャリアセンターより現状をご説明いたします。
2021年3月卒業生対象にエコール辻東京に寄せられた求人社数、求人者数は 昨年比60~70%にとどまっています。
特に、例年5月~8月に新卒採用活動が活発になるホテル・ブライダル業界等の大手の中には 採用予定人数の抑制、採用時期の延期や見送りをされた企業もありました。
ですが、製菓業界を中心とした個人店や中堅企業、 さらに給食業界の中には、採用募集を活発化されたところも少なくありません。
予てより、飲食業界は、慢性的な人手不足という傾向があり、 在校生数に対して相当数の求人をいただいているという状況ですので、 昨年比で求人数はマイナスではありますが、 在校生数からすると、8倍以上の求人倍率となっております。
学校としての就職支援は年間を通して行っており、 対面での支援に限らず、 コロナ禍の中では、メール等での個別相談をはじめ、 オンラインでの面談や、オンデマンド動画視聴システムを利用して支援しています。 いずれの仕組みも、授業で利用しているものであることから、 学生も違和感なく、操作利用できております。
また、求人情報についても、2019年より「CareerMap」という求人検索アプリを 導入しており、学校に来ずとも求人情報を確認する仕組みを構築しております。
その時々の状況に対応した支援コンテンツを最適な手段で提供することによって、 コロナ禍であっても学生に寄り添った充実したサポート体制を維持しております。
しかしながら、2021年1月現時点での就職内定者数は、 昨年と比べ3か月ほど遅れての推移となっています。
これは、春から夏にかけての大手企業の募集活動縮小の影響と、 実際に企業へ足を運んでの活動がしづらい状況だったことも 要因の一つかと思われます。
これから3月の卒業までに、さらに個別支援体制を強化し、 学生たちが納得のいく進路を決定できるようサポートしてまいります。
2020年秋(1年次後期)より、「キャリアデザイン」授業が開始され、 業界理解、自己理解から始まり、社会で働く心構えを醸成し、 今年度終了までには、具体的な就職活動方法を身につけていきます。
同時に、授業の一環としての「学外企業実習(有給インターンシップ)」を履修し、 学校では学べない飲食業界現場での就業体験をし、 これからの自らの進路選択基準を新たにしたところです。
就活イベントとしては、2020年11月に「ホテル見学会」を実施、 さらに2021年3月にはオンラインでの「就カツLIVE(弊校主催の合同企業説明会)」開催を予定しています。
2年次への進級までに、集団模擬面接を実施し、就職活動の入口を体験します。 加えて「自己分析(履歴書での自己PR)」、「企業比較」、「グループ面接対策」など 希望者対象の就活セミナーを用意し、 春以降に就職活動を円滑に進めることができるよう支援しています。
ウィズ・コロナ、アフター・コロナの飲食業界がどうなっていくのか、 有識者の見通し予測や、実際の飲食店経営者からのコメントが 世間には多く溢れています。
そんな中、飲食業界に就職してもこの先どうなるのか、 保護者の皆様がご不安にお感じのことかと存じます。
我々から申し上げられることは、 営業時間の短縮や休業という厳しい事態に直面しても、 新たな営業スタイルを模索し、まさに「ピンチをチャンスに!」を合言葉に 前に進んでいる業界関係者がたくさんいらっしゃるということです。
コロナショックの中、経営を良い方向に変えるため、 人材育成やマネジメントを見直し、従業員や顧客の大切さ、 生産者など支えていただいている人たちと一緒に マインド転換を実現させていらっしゃいます。
このように「環境に柔軟に対応できる力」や、 人生を豊かにするため、ひいてはより良い社会を作るためにも 重要な役割を担っている「料理のチカラ」を、 学生自身が学びとることができるよう、 さらには、飲食業界で生きていく意義とやりがいを 学生が在学中に実感し、卒業後にそれを活かせる職場に 歩みを進めることができるよう、 我々は学校全体として情報や知識、場を提供し、 学生の成長を日々支えてまいります。